
イロゴトシ 史上初の九州産馬によるG1タイトル獲得
2023年4月15日(土)長い競馬の世界で大きな歴史の1ページが刻まれた。
中山競馬場で行われた第25回 JGI 中山グランドジャンプにて九州生産馬であるイロゴトシが優勝。
熊本県に生を受けたイロゴトシ、そして苦労人の鞍上である黒岩 悠のこれまでをまとめる。
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イロゴトシのこれまで
九州の名門牧場出身
父はディープインパクトの後継主牡馬であるヴァンセンヌ、母のイロジカケは2014年に中央競馬でデビューも未勝利に終わり翌2015年3歳秋に現役を引退後は繁殖牝馬となり2021年までに5頭の子供を産んでいる。
そのイロシカケにとって初仔となるイロゴトシは2017年3月7日に熊本県にある本田牧場で誕生。
本田牧場はこの翌年に誕生し競馬界で大きな注目を集め九州産馬として初の中央重賞レース勝ち馬に輝いたヨカヨカなど今や九州産馬を語る上で欠かせない名門牧場となった。
牧場長の本田 土寿は以前のインタビューにて「九州は北海道に比べれば下に見られることもありますが、だからこそ反骨心というか負けてたまるかという気持ちになります。九州も北海道も馬を育てるということは変わりませんからね。北海道を超えたいなんて思ってはいませんが、やり方次第では近づき、並べるとは思っています」と語るなど九州から競馬界を盛り上げようという気合いを感じる人柄としても多くのファンにも知られている。
順調なスタートからの大きな壁
2019年7月27日に九州産馬限定の新馬戦にてデビューを果たすも4着に終わると8月10日に同じく九州馬限定の未勝利戦を勝利。
その後は九州産馬の2歳ビックレースの1つでもあるひまわり賞(OP)にて後続に1馬身1/4の差をつける勝利を飾った。
しかし九州馬としての宿命かその後は北海道生産の馬たちとの重賞レースで大敗が続き苦しい時期へと突入。血統、飼育環境のレベル差がある九州産馬の多くは2歳の夏を終えると地元の地方競馬である佐賀競馬へ移籍したりそれすら適わずに人知れず引退していく・・・というのが現実。
後に障害G1を勝利するイロゴトシを新馬戦で負かしたテイエムヤマカゼはひまわり賞を3着後は一度も馬券に絡むことなく2020年に佐賀競馬へ移籍も同年に引退。イロゴトシが勝利したひまわり賞で当時1番人気に支持され2着だったローランダも翌年に中央1勝クラスを勝利するが2021年2月に現役を引退しており九州産馬が乗り越える壁の大きさというのは言葉で簡単に説明できるものではないことがわかるだろう。
ダート、短距離などさまざまな路線を試していたイロゴトシは1つの結論としてディープインパクト後継種牡馬の父の血を武器に芝の中~長距離路線に活躍の場を求め始めるのだがこれが後のサクセスストーリーへと繋がるになっていくのはまだ誰も知らない話である。
2勝クラス突破・怪我からの障害転向
4歳を迎えた2021年5月、中京競馬場で行われた揖斐川特別にて芝2000mで豪快な差し切りを決めたイロゴトシは見事3勝クラスへの昇格を果たしオープンクラスにも手が届き始めた。
昇級初戦は地元九州の小倉競馬で行われた博多Sで翌2022年に小倉記念(G3)を制覇するベレヌスと0.5秒差の3着と奮闘。その後も芝の2000mを中心に掲示板続きのレースを続けるも2021年秋に脚部不安のため半年間の休みを挟み翌2022年4月に復帰を果たす。
しかしクラスの壁なのか?怪我の影響か?思うような走りが出来ずもがいていたところ陣営は2023年から障害レースへの転向を決断。
平地での実績、長距離を走ることが出来るスタミナと短距離でも好走してきたスピード力を生かすべく6歳シーズンに迎えた新境地。その背中に乗る鞍上も長く厳しい時代を乗り越え人馬による輝かしい舞台へと歩むのであった・・・。

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黒岩悠のこれまで
厳しい騎手人生
黒岩 悠は競馬好きな父親の影響で中学生の頃に騎手を志すようになり競馬学校へ入学し2002年にジョッキーとしての道を歩み始める。
同期には田辺 裕信、そして黒岩と同じく後に障害レースの主戦となる五十嵐 雄祐などがいる。
1年目から障害レースに騎乗を続け翌2003年には障害レースでの初勝利、重賞挑戦と騎手として順調にキャリアを積み上げていけ将来が楽しみな逸材として注目されていた。
しかし順調なスタートから一変し骨盤など複数回の骨折による長期離脱、乗鞍にも恵まれない日々が続き2009年にキャリア初の年間未勝利(52鞍)、そして翌2010年も2年続けての年間未勝利(57鞍)という暗黒時代を経験。
さすがにこの現実から黒岩自身も引退を考えていた中であの名馬との出会いが黒岩のキャリアを変える1つのきっかけとなっていく。
名馬との出会いと気持ちの変化
2010年頃から騎手として活躍する一方で清水 久詞厩舎の管理馬の調教を担当するようになった黒岩。
その確かな調教技術を買っていた清水が2015年に託すことになった馬こそあのキタサンブラックだった。
デビュー以降、清水、黒岩を中心として調教に跨りながら重賞レースを次々と勝利、歴史に名前を刻み続ける馬はその馬主の知名度もありいつしか多くの人達に愛される名馬へと成長。
決してレースに騎乗することは一度もなかったが誰よりもその背中を知る騎手として2017年12月末に有馬記念(G1)で引退する最後の最後まで調教パートナーを立派に務め上げた。
有馬記念後の引退式(お別れセレモニー)にもスーツを着こなし最高の相棒として壇上に上がった黒岩へ約2年間に渡り継続騎乗を続けた武 豊は「黒岩君の指示通り乗って勝てました」とこれまでの活躍は自分の手腕ではなく黒岩の支えあっての物と多くのファンの前でその功績を讃え調教師の清水からは「ブラックがこれだけ活躍できたのは黒岩君が丁寧に乗って馬を成長させてくれたお陰です」という言葉も添えられた。
しかしこの言葉を胸に受け止めつつ黒岩自身には違う気持ちがあった。
「騎手として成功したい」
一度は地獄を経験し騎手の道を閉ざそうかと悩んだ苦労人はこの1つの出会いと経験を機に栄光の舞台を志すのあった。
重賞初制覇と数奇な運命
キタサンブラックの引退後にそんな都合よくサクセスストーリーが始まるのかと思いきやその後も年間1勝すれば良いといった苦しい時代が続き2018年、2020年にはまたも年間未勝利という屈辱を味わう黒岩。
しかしこの頃の心境を後に聞かれ黒岩は「良い馬とはいつかめぐり会える」という気持ちを切らさずに競馬と向き合い続けていた。
その黒岩に「騎手」として大きなチャンスが騎手として20年目のキャリアを迎えた2021年に訪れる。
この年から長年に渡り信頼関係を結ぶ清水厩舎の担当するホッコーメビウスの主戦を務めるようになると同年5月にオープンレースを勝利し翌月には東京ジャンプS(JG3)で2着と好走。その後も中間の調教はかつての相棒であったキタサンブラックと同様に付きっ切りで担当を続けた(しかし今回は自分が調教を付けた馬を誰かに託すのではなく自分でその栄光を掴み取るための調教である)
そして迎えた黒岩が騎乗し12回目を迎えた2022年の新潟ジャンプS(JG3)で人馬にとって嬉しい重賞初制覇を達成。これに対して誰よりも喜んだのは黒岩よりも長年に渡り厩舎の馬の面倒を見てくれていた清水のほうだったのかレース後には「厩舎を手伝ってくれているアイツ(黒岩)に重賞を勝たせたかったからね。このコンビで勝てて良かった」とその嬉しさを爆発させていた。
その後も同年11月に京都ジャンプS(JG3)など3度目の重賞制覇を果たしたこのコンビでの障害G1もいよいよか・・・と思わせた矢先、レース後の放牧から長期の休養へと突入。
年末、そして翌年へのG1レースへ向けての最高のパートナーを失うこととなった黒岩。しかし彼が常に心に刻んでいる「良い馬とはいつかめぐり会える」という言葉通り次なる相棒との出会いは思ってもいない早さであった。
人馬の挑戦
底知れぬ素質
2022年末から入念に黒岩が乗り込み「ゴッチ」というあだ名で呼ぶ関係となったイロゴトシと挑んだ障害の未勝利戦で3着と上々の転向初戦を終える。
レース後には黒岩はイロゴトシの怖がりな馬の一面とバラバラになってしまう飛越の課題を口にしながらもスピードに乗ったあとの走りやレースに慣れて行けば走りは楽しみとその期待を口にし翌月には未勝利クラスを勝利。この際にも黒岩は「上でもポテンシャルを発揮すればやれて良い馬」とまだまだ底知れぬイロゴトシの実力を明らかにしている。
そしてオープンレース3着を挟み迎えたキャリア4戦目の舞台は障害馬にとって年に2回だけにビックレースの1つでもあるJGI 中山グランドジャンプ。
4250mという未知なる距離への挑戦、過去最高斤量である63kg、当日は朝から大雨という最悪のコンディションの中、オジュウチョウサン無き後の障害レースの主役を決める戦いは幕を開けるのであった。
波乱の幕開け・強気な騎乗が呼んだ奇跡
レースはスタートで1番人気に支持された昨年中山大障害(JG1)を勝利した③ニシノデイジーが出遅れる波乱の幕開け。
レース序盤は⑤ビレッジイーグルと⑧テーオーソクラテスが競り合うように前を引っ張る展開となり②イロゴトシは中団に取り付きながら走るだけでも大変なこの馬場にも負けることなく前を虎視眈々見ながらレースを展開。
そしてラスト1000m辺りから一気に仕掛けて前を抜き去って行くと2着馬以降に3秒以上の差を付ける大差勝ちをわずかキャリア4戦、そして九州産馬としての偉業を成し遂げることとなった。
なお2着のミッキーメテオに騎乗する五十嵐は冒頭にも話したとおり黒岩とは騎手学校時代からの同期。黒岩とは対照的に障害レースの最前線で長く活躍を続けている対照的な2人がレース後には2人で何か語りながら戻っていく姿は何か涙を誘うものがあった。
レース後に壇上に上がった黒岩は「キャリアは浅くとも強気に乗ろうと思った。僕は捕まってただけで馬の邪魔とリズムだけを邪魔しないように心がけた。飛越が合わないところもイロゴトシが合わせてくれた」と馬の功績を讃えたがイロゴトシがその鞍上の期待に応えてくれたのも常に調教をつけ人馬一体となったこれまでの積み重ねの結果だったのかもしれない。
7年前、「調教を担当」として同じ中山競馬場に立った男は長く苦しい時代を乗り越え「G1ジョッキー」として再びこの地へ戻ってきたのも何かドラマを感じるところである。
まとめ
競馬界の歴史に名前を刻んだ人馬は果たしてこれからのどのような道を進んでいくのか誰もが楽しみなところだろう。
何より黒岩には上述でも話した通り、ホッコーメビウスという心の知れたパートナーもいるだけにこの馬の復帰後に果たして黒岩はどちらの馬を選ぶのか?も注目される。
どんなつらい人生、経験があったとしてもそこで挫けることなく諦めない気持ちを持っていればきっとチャンスが訪れる。
そんなことを黒岩 悠という人間とイロゴトシという馬を知れば知るほど誰もが思ってしまうのは私だけではないでしょう。
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