熊本が繋ぐ血統のドラマ アイタカ新馬戦を快勝!
九州産馬初の重賞勝利ヨカヨカ、G1初勝利のイロゴトシと近年競馬界を盛り上げる九州産馬。
2023年8月の小倉開催にて今年も新たな九州産馬たちがデビューを迎え13日(土)のレースでは2番人気に支持されたアイタカが見事に勝利を飾った。
生産者の強い思い、デビュー直前の騎手からの驚きの提案・・・ヨカヨカの再来を期待させる注目の九州馬を今回は掘り下げていく。
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アイタカについて
ダービー血統×ダービー血統の豪華配合
父エイシンフラッシュは2010年に日本ダービー、2012年には天皇賞(秋)を制覇した名馬。
上がり3ハロン32秒台を記録した強烈な末脚、天皇陛下観戦時のレース後の敬礼、ウマ娘プリティーダービーでのキャラクター化もあって現役を引退し10年以上が経過した今でもファンに愛され記憶にも記録にも残る競争馬である。
しかし種牡馬としてはその期待値とは裏腹に「重賞を勝てない血統」というレッテルを貼られてしまい年々種付け頭数、価格が下落し続ける苦しい日々を送っている。
2022年1月のG3京成杯にてオニャンコポンが産駒として初の重賞勝利を挙げると同年のG1ジャパンカップではヴェラアズールがG1を制覇し現役時代晩年にファンからよく言われていた「期待すると走らない、期待をしないと走る」という傾向が種牡馬になってからもまさかの形で発動することとなった。
母ドリームアドリームは2005年の日本ダービーなど数々の歴史を刻んだディープインパクトを父に持つも通算2戦0勝で引退。その2戦の内の1戦である新馬戦では2番人気に支持されるも落馬競争中止に終わっているのだがこの際に騎乗していた福永 祐一は同日のG1菊花賞で圧倒的1番人気に支持されていたエピファネイアの騎乗が予定されていたことからその後の騎乗への影響が当時心配された(結果的に福永に異常はなく1.6倍の圧倒的1番人気に支持されたエピファネイアは勝利)
北海道の白老ファームにて繁殖牝馬としての生活をスタートした同馬はエイシンフラッシュを種付けした後に熊本県のストームファームコーポレーションにて4番仔となるアイタカを出産。九州生産の馬の中には種付けをするために遠く離れた北海道の地まで繁殖牝馬を輸送したり、北海道で種付けが完了している繁殖牝馬を買い付けて九州で出産させるケースも存在する。
ストームファームコーポレーションは運営するインスタグラムにて「この子は期待できます」と誕生時からその素質の高さを絶賛。その後は2022年に行われたサマーセール1歳部門にて385万円でヨカヨカ、オオバンブルマイ、アカイイトなどの馬主として知られる岡 浩二さんが落札しヨカヨカがかつて所属していた谷 潔厩舎に所属する運びとなった。
ルクシオンへの思い
アイタカを語る上で欠かせないのが同じくかつてストームファームコーポレーションが生産し将来を期待されたエイシンフラッシュ産駒のルクシオンについてだろう。
ルクシオンは2020年8月の九州限定の新馬戦にて当時1番人気に支持され新馬戦を勝利すると次走のG3小倉2歳Sでは4着と奮闘。
そして同年の11月にOP福島2歳Sにて勝利をすると翌月にはG1阪神JFにヨカヨカと共に九州の看板を背負って出走。1984年のグレード制以降では初めてとなる熊本産馬のJRAのG1レースへの出走を果たした(ルクシオン10着、ヨカヨカ5着)
ヨカヨカと共に九州産馬を盛り上げることが翌年以降も期待されたルクシオンだったが2021年1月に調教の最中に他の馬に驚いて放馬するアクシデントが起こりその際に壁に直撃したことで左上腕骨を骨折してしまい安楽死の処分が行われ夢半ばでの結末となった。
ストームファームコーポレーションでは太く短く終わったルクシオンの功績を讃えるため牧場内にルクシオンのお墓を設置。クラブ馬だったこともあってか今でも多くのファンから花が届いており命日にはスタッフが墓参りに訪れている。
あの事故から2年以上が経過した2023年8月にルクシオン同様にデビュー戦を勝利したアイタカについてにストームファームコーポレーションはインスタグラムを以下のように更新している。
新馬戦 九州産馬限定
アイタカ号🏆勝利🏆
しました。 皆々様の応援のおかげで! 勝たしてもらいました。皆々様有難うございました♪感染申し上げます。 明日ルクシオンのお墓に ご連絡したいと思います。
ルクシオンを超える
強い強い馬になってほしいです。又アイタカね〜
天国で見守っているルクシオンにとってもうれしい報告になればなによりだ。
幸の進言
生産先こそ違うが同馬主、同厩舎、同主戦による「チームヨカヨカ」で新馬戦へ向けて順調に調整を行っていたアイタカ。調教でも本番を想定し幸自身が騎乗して「この馬は走るよ」と絶賛をしていた中で突如として新人の河原田 菜々が手綱を取ることが発表された。
2023年3月デビュー直後に調整ルームへのスマートフォンの持込みで1ヶ月に渡る騎乗停止処分が下った河原田には現在も厳しい声を挙げるファンも多いこともあってか当初この乗り替わりを否定する声がSNS上でも一部見られていたのだがこの乗り替わりは調教を行っていた幸の進言によるものだったことが各メディアの報道により明らかとなった。
400kg台前半の小柄な馬体を考慮した幸が騎手の変更を調教師へお願いしアイタカと中間の調教で併せ翌日の九州限定新馬戦でデビュー予定だったユメカナウケンの調教を担当していた河原田に白羽の矢が立った。
この際に幸は「菜々ちゃんを勝たせてあげてください」とデビューしたばかりの新人騎手に花を持たせることもお願いしたというのだから人柄の良さが伺える。
この報道もあってか当初は5番人気前後の人気が想定され不利とされる14頭立て大外枠にもかかわらず単勝4.1倍の2番人気と支持を受けたが直線で外に持ち出すと抜群の推進力で前を差し切り勝利を飾った。
1番人気に支持されるも1馬身1/4で2着に敗れたテイエムシマジンに騎乗した和田 竜二はレース後に「軽い斤量の馬にやられてしまったね」とコメント。これはもちろん馬に実力が無いのにハンデに屈したという意味ではなく「同じ斤量だったらもっといい勝負ができた」という意味であることを考えると通常の騎手よりも4kg減となる軽い斤量の起用が見事に功を奏したといえるだろう。
なおアイタカと調教を併せていたユメカナウケンは翌日8月13日(日)の九州馬限定の新馬戦にて角田 大河騎乗で3着と好走。幸は土日ともに当初の騎乗予定馬ではなかったがいずれのレースでも4着と爪あとを残している。
まとめ
飼育環境の充実化、繁殖牝馬の質の向上により競馬界を盛り上げる九州馬たち。
いまや九州生産環境の第一人者でもある本田 土寿は以前のインタビューにて「九州は北海道に比べれば下に見られることもありますが、だからこそ反骨心というか負けてたまるかという気持ちになります。九州も北海道も馬を育てるということは変わりませんからね。北海道を超えたいなんて思ってはいませんが、やり方次第では近づき、並べるとは思っています」と語っていたがその輪というのは少しずつ少しずつ拡大しているように私には感じる。
アイタカの次走は8月26日(土)のひまわり賞であることが陣営より発表され次走は最有力候補として新馬戦以上の期待を集めての走りになると思うがその活躍に次走はもちろん今後も注目していきたいところである。
最後に
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