珍名馬🏇 ヒヒーン新馬戦を勝利

2023年6月11日 2023年6月11日

珍名馬🏇 ヒヒーン新馬戦を勝利

中央競馬では今年も新馬戦がスタート。全国各地から期待を受けた馬達が次々とデビューを果たし来年のクラシック戦線へ向けての戦いを繰り広げている。

さて、そんな中で2023年6月10日（土）の阪神5Rにてヒヒーンという珍名の牝馬が新馬戦を勝利しSNSで大きな話題を呼んだ。

しかしその由来を見ていくと単なる珍名馬ではない魅力が詰まった一頭であるのは御存じだろうか？

これからの3歳戦線を賑わせるかもしれない珍名馬の名前の由来やその背景を見ていきます。

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ヒヒーンについて

一族は有名馬がズラリ

〔引用元 JBIS Search〕

ヒヒーンは父に2014年にドバイデューティーフリー（現ドバイターフ）などをG1を3勝したジャスタウェイを父に持ち、母のイイナヅケは2018年まで条件戦で活躍。

曾祖母には根岸Sで伝説の追い込みを決め競馬ファンの間でも有名なブロードアピールを持つ。

現在日本競馬の生産の中心を担うノーザンファームの生産馬で親戚には2018年ダービー馬のワグネリアンがいる。

実はかなりの良血であり白毛馬として世界で初めてG1レースを勝利したソダシ、芦毛の癖馬として知られるゴールドシップなどを管理してきた名門の須貝尚介厩舎に所属している点からも素質の高さを感じることが出来るだろう。

馬主はあの有名脚本家

馬主の大和屋暁は「銀魂」、「デジモン」、「名探偵コナン」などの人気アニメなどの脚本家として活躍。自身が担当した作品の登場人物に実在する騎手の苗字を使用することが多いことでも知られている。

大和屋が所有した中でもっとも有名なジャスタウェイについても馬名の意味こそ「その道で」だがその真の由来は自身が担当した代表作である「銀魂」に登場する同名の爆弾であった。

馬主としてはヒヒーンの父である上述のジャスタウェイ、そして母のイイナヅケのいずれもを所有しイイナヅケの3番目の子供にあたるヒヒーンを含め先に誕生した2頭（ジャスコ、エルデストサン）についても大和屋が所有している。

※ ジャスコは未勝利で現役を引退済

「ジャスタウェイを必ず種付けしている世界でも希有な存在」と大和屋がインタビューにて語るほどイイナヅケの繁殖について強いこだわりを持っておりこれは2014年に当時1歳セールでイイナヅケを購入した際から「引退後はジャスタウェイを種付けさせる前提で購入した」ことが大きな理由となっている。

馬名の由来とその背景

馬名の由来は「馬のいななき」

しかしこの一見すると何を考えているのだろうか？と思われる馬名について大和屋は「新たな新境地にたどり着いた故のネーミングであり決してヤケになったわけではない」と語っている。

更に自身のコラム「通暁暢達」においては以下の様に綴っている。

新馬で良い勝ち方をしてくれれば、SNSでも皆ニヤニヤしながらヒヒーンをいじってくるでしょう。そしてわかっているでしょうから競馬関連のニュースでもヒヒーンは取り上げられるはず。

ジャスコの時にも思っていたのですが、この仔が強い馬になってくれれば、世の中も少しは明るく楽しい世界になってくれるはずでございます。ジャス君が走ってくれていた楽しかったあの頃に少しでも近づいてくれると私も、その周辺の皆さんも、競馬ファンの皆さんも喜んでくれると思います。競馬界を盛り上げるため、頑張ってくれ！ヒヒーン！

変わった名前の馬が活躍することで競馬を楽しむファンや普段競馬を観ない人にも知ってもらう事で明るい世の中になればという今の時代背景からたどり着いた馬名であることがこのインタビューからも読み取ることが出来るだろう。