PG1 第24回マスターズチャンピオン 総展望
今年から優勝賞金が1200万円にアップしたプレミアムG1競走の１つマスターズチャンピオンが、ボートレース若松で開催される。
旧称「名人戦競走」は満45歳以上の52名によって、その名の通りベテラン世代のトップ選手の戦いが見られるレース。
第24回目となる今年は総勢52名のうち、SG覇者が24名も参戦するハイレベルシリーズになるのは間違いない。
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大会 概要
開催日：04/18（火）〜 04/23（日）
開催地：ボートレース若松
グレード：PG1
優勝賞金：1,200万円
今節 注目選手
今節注目選手をまずはピックアップ。
今回最も注目したいのはマスターズという言葉に違和感しかないあの選手！
瓜生 正義（3783）
| 支部 | 勝率 | ST |
|---|---|---|
| 福岡 | 7.19 | 0.13 |
優勝候補の筆頭といえば、地元の瓜生 正義選手。
2020年の初出場から2年連続で予選を通過し、惜しくも優勝戦には乗れていないが、マスターズチャンピオンへ3度目の正直となるか。
今年はすでに3節も若松で出走しており、1月の70周年記念、2月の九州地区戦とG1で共に優出する好調ぶりに、水面との相性も抜群で期待が高まる。
上平 真二（3737）
| 支部 | 勝率 | ST |
|---|---|---|
| 広島 | 6.91 | 0.20 |
昨年の覇者である上平 真二選手。前期はF2で追い込まれながらA1をしっかりキープしなんとこの状況でSG優勝戦に出場と丘でも水の上でも存在感を見せる個性派レーサー。
ボートレーサー歴27年のベテランで1999年からA1級で活躍しているが、G1初優勝がこのマスターズチャンピオンであり、ディフェンディングチャンピオンとして迎え撃つ立場での参戦で注目選手の1人といえる。
特にこのマスターズチャンピオンは3年連続優出しており、相性が良いといえるかもしれない。
今垣 光太郎（3388）
| 支部 | 勝率 | ST |
|---|---|---|
| 福井 | 7.52 | 0.18 |
昨年は地元三国のエースとして2度目の大会制覇を目指し、予選をトップ通過で優勝戦1号艇を勝ち取った今垣 光太郎選手。
コンマ09と渾身のトップスタートを決めるも、上平真二選手の差しが決まり、惜しくも地元で優勝を成し遂げることができなかった悔しさで、今年のリベンジに気合いも十分。
初日はドリーム戦1号艇で登場予定。強敵ばかりのメンバーに好枠を活かして押し切って予選を優位に進められるかが注目。
注目！ 井口 佳典（4024）
| 支部 | 勝率 | ST |
|---|---|---|
| 三重 | 7.18 | 0.15 |
ついにマスターズチャンピオンに登番4000番台が参戦。ここでは新人となるが、85期銀河系軍団の先陣として、山本 隆幸選手、田村 隆信選手と共にベテラン選手にどういった戦いを見せてくれるのか。
通算SG6回、G115回の優勝を誇るトップレーサーの1人である井口 佳典選手は、今大会の最注目選手といえる。
2023年は1月最初の一般戦で早くも優勝し、2月にはG1東海地区戦で優出（結果は3着）、今期の勝率は7.52と好調をキープしている。ボートレース若松の水面との相性は、昨年３節出場し全て優出し、その内優勝が1回と抜群。今年は1月にG1全日本覇者決定戦に出場したが、惜しくも予選通過が果たせなかったが、初日はドリーム戦に4号艇から登場し「ルーキー」として穴を開けてくれることを期待している。
今大会に出場する52選手の内、前年度優勝者、施行者推薦（2名）、マスターズリーグ戦優勝者（9名）を除くと、勝率7.36は4番目に高い成績となっていることからも、初出場とはいえ、井口佳典選手の実力であれば、初出場初優勝も狙えるかもしれない。
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優勝戦予想
最終日（04/23）12R 優勝戦
| 枠番 | 名前 | 支部 |
|---|---|---|
| 1 | 井口 佳典 | 三重 |
| 2 | 濱野谷 憲吾 | 東京 |
| 3 | 中澤 和志 | 埼玉 |
| 4 | 瓜生 正義 | 福岡 |
| 5 | 魚谷 智之 | 兵庫 |
| 6 | 今垣 光太郎 | 福井 |
コメント
⑥今垣は伸びを重視した仕上げを示唆するコメントをしていることから枠なりを想定したい。ただエースモーターを駆使して伸びが抜群に光っている③中澤は本番で3カドの強襲もありそうなのでこの点は想定しておきたい。
初日ドリーム戦から絶好調だった①井口はまずスタート集中。SG、G1戦線で近年苦労している印象がある他の銀河系軍団の選手と異なり最前線で戦えてるこの選手はマスターズの舞台では力は1枚上手であることをしっかりと証明。このまま久しぶりのG1制覇へ。
③中澤は3カドの場合はともかく枠なりスローだと捲り差しを狙うには少し分が悪いためリスク覚悟で握っていく可能性が高いとみる。そうなると不発に終われば差しに構える②濱野谷や④瓜生のほうが着を争う観点では一歩リード。
本番3カドやコメントや直前の行動がアテにならない⑥今垣が前付けに出て4コースに構えたときは波乱の目も想定。
昨日、新規定により中岡がG1でフライングを切ってしまいF休み後から6ヶ月間のG1・G2の斡旋が停止となった。今回の優勝戦に出ているメンバーはいずれも記念戦線はもちろんSGでも活躍するベテランばかり。ここでフライングを切るとG1・G2の斡旋が1年間停止するという選手生命を脅かす事態にもなるだけに後味の悪い事故だけは起こらないことを最後に祈りたい。
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注目モーター
今節使用されるモーターは、昨年11月から約5か月が経過し、中間整備も入り、好モーターが見えてきた。
ここでは2連対率や優勝回数だけでなく、近況で注目したいモーターをいくつか挙げる。
29号機（評価：S）
| 2連対率 | 優勝回数 | 使用者 |
|---|---|---|
| 42.4％ | 0回 |
中間整備から気配が一気に変わり、周年で石野 貴之選手が仕上げたエース候補機。
地区戦で岡村 慶太選手が2走目にフライングを切ってしまい外枠回りとなったが、節一パワーは健在で連対していた。その後の一般戦で西山 貴浩選手が無双し、5連勝で予選トップ通過を果たすが、惜しくも準優勝戦で敗れたのは記憶に新しいところ。
優勝こそないがポテンシャルに期待したい。
47号機（評価：A+）
| 2連対率 | 優勝回数 | 使用者 |
|---|---|---|
| 39.5％ | 0回 | 今村 暢孝 |
前走で寳田 亮治選手が準優勝したモーター。行き足から出足にかけての気配がよく、ベテランの寳田亮治選手（A2）をオール3連対で今年初優出へ導く。
その前走に乗った三好 勇人選手（B1）も1年ぶりの優出を果たし、2節連続優出中と勢いがある。
マスターズチャンピオンでは伸びよりも行き足、出足を求める選手が多いので期待したい。
30号機（評価：A）
| 2連対率 | 優勝回数 | 使用者 |
|---|---|---|
| 43.0％ | 1回 | 今垣 光太郎 |
前々節に吉川 元浩選手が優勝したモーター。その前節でも尾上 雅也選手（A2）が優出し、流れが上昇中。
2連対率が高いモーターは他にも、2連対率50％超えの40号機、周年で竹井 貴史、3節前に定松 勇樹選手が優勝した61号機などあるが、この30号機は吉川 元浩選手がもう一度引きたいと話すほど。記
念で活躍している選手がまた乗りたいと思わせるモーターに注目したい。
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まとめ
年齢規定の引き下げにより年々レベルが上がりつつあるマスターズチャンピオン。
その影響か前付け合戦だったころよりスピードバトルの傾向も出ており前付けで深くする選手にとっては厳しい戦いが予想される。
ベテランたちが各々の武器やプライドをぶつける6日間のナイターバトルに注目。
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