競艇のモーター抽選はいつ、どうやって決められるのか?
年々、人気と共に売り上げを回復させている競艇ですが、レースの予想に頭がいっぱいでそれ以外のことは知らない人もけっこういらっしゃるみたいです。
今回はモーターの調子は競艇予想において、非常に重要なポイントになるわけですが、その抽選はどのように行われているのか?
その抽選方法についてご紹介していきます。
モーター抽選とは
そもそも、モーター抽選ってなに?
使うモーターはみんな同じで差は無いんじゃないの?なんて思われてる方もいらっしゃるかもしれません。
レースで使われるモーターは、各節ごとに毎回、抽選で割り当てられているんです。
そのモーター抽選結果は、開催の前日にひっそりと行われています。
各競艇場に60~70台ほどのモーターが用意されており、この中から抽選で選ばれた番号のモーターが選手に割り当てられることになります。
次に気になるのは勝負の行方を左右するモーターの抽選方法ですが、至ってシンプルというか、オーソドックスな方法が採用されています。
モーター抽選方法
ずばり
そう、こちら抽選機(ガラガラ)でモーター抽選を行っています。
写真は商店街の福引きでもなければ、市営住宅申し込みの抽選会場でもありません(笑)
実にアナログな抽選方法ですが、たしかに公平性も保てるし、なにより分かりやすいですね。
こちらは2018年12月25日に行われたボートレース平和島 G3クイーンズクライマックスシリーズ戦 ボート・モーター抽選の動画です。
この抽選方法は、一般レースから高額賞金のかかっているSGレースまで、全てに採用されています。
続いて抽選で決められるモーターの性能や優劣について見ていきたいと思います。
モーターの交換時期について
全国24か所のボートレース場(競艇場)ではモーター(エンジン)とボートの入れ替え時期は決まっており、新品のモーターやボートは丸1年使用されます。つまり毎年入れ替えを行っているという事です。
各ボートレース場(競艇場)によってモーターの数に差はありますが、大抵どのボートレース場(競艇場)も60台前後のモーターがあります。
開催日程の関係上、多少入れ替えの時期が変動する場合もありますが入れ替え時期は以下のようになっています。
ボート・モーターを同時に入れ替え(時期順) | ||||||
競艇場名 | 時期 | |||||
ボートレース下関(下関競艇場) | 2月 | |||||
ボートレース住之江(住之江競艇場) | 3月 | |||||
ボートレース江戸川(江戸川競艇場) | 4月 | |||||
ボートレース三国(三国競艇場) | 4月 | |||||
ボートレース尼崎(尼崎競艇場) | 4月 | |||||
ボートレース鳴門(鳴門競艇場) | 4月 | |||||
ボートレース蒲郡(蒲郡競艇場) | 5月 | |||||
ボートレース平和島(平和島競艇場) | 6月 | |||||
ボートレース琵琶湖(琵琶湖競艇場) | 6月 | |||||
ボートレース福岡(福岡競艇場) | 6月 | |||||
ボートレース戸田(戸田競艇場) | 7月 | |||||
ボートレース多摩川(多摩川競艇場) | 8月 | |||||
ボートレース宮島(宮島競艇場) | 9月 |
ボート・モーターをそれぞれ別の時期に入れ替え(モーター時期順) | ||||||
競艇場名 | モーター | ボート | ||||
ボートレース児島(児島競艇場) | 1月 | 3月 | ||||
ボートレース大村(大村競艇場) | 3月 | 7月 | ||||
ボートレース浜名湖(浜名湖競艇場) | 4月 | 9月 | ||||
ボートレース徳山(徳山競艇場) | 4月 | 11月 | ||||
ボートレース芦屋(芦屋競艇場) | 5月 | 4月 | ||||
ボートレース唐津(唐津競艇場) | 8月 | 4月 | ||||
ボートレース津(津競艇場) | 9月 | 8月 | ||||
ボートレース丸亀(丸亀競艇場) | 11月 | 7月 | ||||
ボートレース桐生(桐生競艇場) | 12月 | 10月 | ||||
ボートレース常滑(常滑競艇場) | 12月 | 7月 | ||||
ボートレース若松(若松競艇場) | 12月 | 6月 |
交換時期はバラバラで固まらないようにしています。
その理由として競艇用のモーター、ボートはヤマト発動機株式会社製の同一規格のものなので入れ替え時期をずらすことで生産が追い付かない、またはモーターやボートの運送時期が被るといったことを避けるためだそうです。
各ボートレース場にもよりますが大体半年程度でモーターの性能差が出てきます。
モーター(エンジン)の入れ替え時期を見てそのモーターの勝率や2連対率等がいつから計算されたものなのか確認して、舟券予想に役立てるといいでしょう!
モーターの仕様
競艇で使用されるモーターは、上記でもご紹介した群馬県太田市に本社を置くヤマト発動機株式会社のモーターが使われています。
<「出力低減モーター」仕様>
【名称】
ヤマト331型
【排気量】
396.9cc
【最大出力】
31馬力
モーターの優劣について
モーターによって勝率が変わってくるという事は皆さんご存知のとおりですが、それは何故なのか?
まずモーターによって性能差があるのか?という疑問についてですが、性能差は一切ありません。
製造販売元のヤマト発動機で慣らし運転も済ませるなど、徹底して均質な性能がチェックされた状態で出荷されています。
では、どうしてモーターによって勝率が変わってくるのでしょうか?
モーターによって勝率が変わる理由
大きく分けて理由は三つにあると考えられます。
①モーターに水が被ってしまう
モーターもパソコンと同じで精密機械であることを考えると、水によって性能が劣化する事が考えられます。
転覆などによってモーターに大量の水が被ってしまったりすると、それまで調子の良かったモーターなのに伸びが悪くなったりする事があります。
②選手によって整備される
割り当てられたモーターは、選手によって整備されます。整備が上手な選手などによって、これまで調子の悪かったモーターが良くなったりする事があります。
③使用している選手が強い
各モーターの性能差が同じであれば、実力差がモノをいいます。技術力上位の選手が使用することで、勝率が偏っていくこともあるでしょう。
レースが開催されていくにつれて、おおよそ強いモーター、普通のモーター、弱いモーターが勝率によって分けられる事になります。
モーターが勝敗に大きく関ってくる競艇において、いいモーターを手にする事がいかに重要なことであるかお分かり頂けたと思います。
勝負は開催前日のモーター抽選からすでに始まっていると言えますね。
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