大井競馬所属 的場文男 競走の公正を害し騎乗停止

大井競馬所属 的場文男 競走の公正を害し騎乗停止

2024年7月9日の夜、衝撃のニュースが飛び込んできた。

大井競馬場所属の的場文男が競馬開催期間外における不適切な行為により、当該騎手による騎乗が公正を害する恐れがあるためとして騎乗変更命令、2024年7月12日までの騎乗停止が発表された。

的場は前日の2024年7月8日より膝の靭帯損傷の怪我から約5か月ぶりに復帰。同日は怪我の再発による疾病を理由に騎乗変更していた。

 

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的場文男について

経歴

的場 文男

画像 楽天競馬

地方競馬を代表する騎手の1人でもある的場は1973年にデビュー。森、矢野、御神本など全国各地の地方競馬場の廃業が相次いだ時代に他地区から移籍をしてきた騎手が多い南関東競馬の中堅~ベテラン世代の中では数少ない大井、そして南関東競馬の生え抜きでもある。

コンサートボーイ、ボンネビルレコード、ケイアイレオーネなどの主戦を務め2024年7月11日段階にて通算7424勝を挙げておりこれは中央競馬を合わせても歴代1位の記録となっている。

2017年には自身の半生を振り返る著書「還暦ジョッキー がむしゃらに、諦めない」を発表。表紙の帯を武豊が担当したことでも話題となった。

事件の内容

7月8日の夜に被害を受けた他の騎手より報告を受け騎乗の変更が発表された今回の事件。

つい先日には中央競馬にて池添謙一と富田暁の両騎手が飲みの席で揉めその後暴力沙汰のトラブルとなったことが記憶にも新しいことから似たようなケースを想定する声が多かったが、事件の全貌は的場の窃盗癖が原因であることが関係者より明らかとなっている。

的場は以前より他の騎手の所有物や飲食を無断にて持ち去ったり、名前を書いて自分の物にするという癖があったことが関係者内でも有名であった。

今回の事件だが被害に遭った騎手の財布の中身が減っていたことを本部へ報告。担当者が防犯カメラをチェックしたところ的場が隠してあった財布を取りだしその中から現金を奪っている瞬間が映り込んでいたことで発覚となった

なお奪われた現金の総額は非常に少額であり金銭のやり繰りに困ったというよりも少額であれば問題はないという身勝手な認識での窃盗行為であったとされる

大井競馬は今回の件に関して2024年7月11日段階では「現在調査中なので、内容についてはお答えできない」と声明を発表している。

その後

7月26日、大井競馬公式サイトにて「大井競馬所属騎手について」というタイトルにて以下の内容を公開。

東京シティ競馬(TCK)は、大井競馬所属の的場 文男騎手による競馬開催期間外の管理者指示事項違反に対し、本日付けで同騎手に騎乗停止4日間の処分をしましたので、お知らせいたします。

お客様ならびに関係者の皆様にはご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

【処分の対象となった事象】
令和6年7月6日(土)
大井競馬場施設内における騎手同士の金銭上のトラブル

【処分内容】
令和6年7月29日(月)~8月1日(木)の4日間騎乗停止

【根拠法令】
特別区競馬組合競馬実施規則第73条第1項第7号

【桑野 俊郎大井競馬開催執務委員長コメント】
このたびは、大井競馬所属の的場 文男騎手が、ファンの皆様ならびに多くの競馬関係者の皆様に多大なるご迷惑をおかけし、心からお詫び申し上げます。

大井競馬といたしましては、今後このようなことが起こらないよう、所属騎手に対する指導を徹底し、ファンや関係者の皆様からの信頼回復に努めてまいります。

 

なお別記事よると被害に遭った騎手から問題を大きくしたくないという意思があったことや的場からの謝罪を受け入れたことを受けたことも明らかとなっている。

 

 

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現役引退も?

ここ数年は怪我や落馬も増加し成績が成績不振が続いている的場。

本人の最大目標の1つでもあった東京ダービー制覇についても2024年よりダートレースの重賞改革が行われた影響によりJpn1の地方中央交流重賞へと変更されこれまで以上に優勝することが困難となった(近年は地方馬限定でも騎乗機会は滅多になかったが)

今回の騒動についても被害の大きさこそ小さかったが今年に入り相次いでいる騎手のトラブルの影響と復帰直後の事件という事で注目を大きく集めることとなってしまい「老害」、「引退しろ」といった声がSNS上でも多く飛び交っている。

地元凱旋騎乗も白紙

2024年7月27日に佐賀競馬場にて開催が予定されている「里帰りジョッキーズカップ」に招待を受けていたが7月12日にホームページより名前が削除。

当初発表されていた怪我の再発も理由として考えられるが与える印象は決して良くない。

 

まとめ

今回の事件は善悪の認識能力が欠落と傲慢な態度が招いたと事件と私は感じている。

「昔はこのようなことが当たり前であった」、「自分は50年以上も現役を続けたベテランだから何を行っても許される(許されてきた)」のかも知れないがコンプライアンス、1人1人の意見が重視される令和の時代に対応できない振る舞い、態度を取っていてはただの時代に取り残された老害以外の何者でもない

私自身、ここ数年の成績不振から的場文男という騎手の限界を感じている1人ではあるのだが、今回の騒動をきっかけに自身の立ち振る舞いはもちろん進退についても本気で考え何かしらの決断を下して欲しい。

67歳の人間に反省を促しても無駄な話であると同時にこれを糧に再び活躍して欲しい、かつての姿を取り戻して欲しいといった言葉をかける理由などまったくないので厳しいと感じる人もいるかもしれないが私のありのままの気持ちで今回は締めさせてもらう。

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